照明器具、調理器具、それとテレビや掃除機などを始めとする、すべての電化製品がその対象です。
一番わかりやすいので、照明で話をします。
白熱灯は、その暖かな明かりが魅力ですが、実際、本当に大量の熱を発生しています。
照明器具は、電気というエネルギーから「光」を作り出す過程で、「熱」というロスを発生させてしまうのです。
という関係なので、「熱」の発生が多いと言うことは、その分「光」が少なくなります。
つまり、性能が良い器具とは、熱の発生が少ない器具を指します。
これは、それ以外の電化製品においても同様で
という関係です。
熱の発生が少ない事は、夏季の室内環境には非常に有利ですが、
冬季には一見不利に見えるかも知れません。
我が家のテレビは、パネルヒーターかと思うぐらい発熱するので、
冬季にはちょっとした暖房器具代わりです。
ですが、熱は足すより引くことの方が難しいものなので、
という図式は、一年中成り立つと言って良いでしょう。
照明器具には、発電効率が表記されています。
単位はLm/W(ルーメン/ワット)で、日本語に直せば「明るさ/消費電力」です。
効率が悪い器具は、熱もたくさん発生させるので、ぜひこの値の高い物を選択しましょう。
最近では「LED照明=省エネ」というイメージが強いですが、
Lm/Wの値では、蛍光灯の方が性能が高いことも多々あります。
ざっくばらんに言うと、「白熱灯<蛍光灯、LED」という図式は成り立ちますが、
蛍光灯とLEDの優劣では、機種による差の方が大きいです。
LEDは確かに長寿命で、可視光以外の放射がほとんど無い
(光に熱がほとんど含まれない)のが特徴ですが、
器具の発熱が無い訳ではありません。省エネ度合いは、Lm/Wで判断するのが正確です。